ドミニオン考察

ドミニオンに強くなるためには、個別のカード論より戦略の方が重要だと思います。
が、カード考察の
方が読んでいて楽しいしうまくなった気がしますね(^_^;)
そんな訳で今日もカードについて。

○詐欺師
強いとか弱いとかいろいろと言われやすいカード。それだけ存在感があるということ。
私は強い部類のカードだと思っている。

まず+2コインがあるので序盤で損しない(しにくい)。
そしてアタック効果が強め。序盤では銅貨の比率が強いのでなおさら。

アタックについて、まず銅貨→呪いは安定。詐欺師を使う動機のひとつ。
屋敷にヒットしたら手助けで大ハズレ。5コストカードなら当たりで、序盤なら間違いなく公領、中盤〜終盤なら状況を見て選べる。

3コスト(主に銀貨)にも割と当たりやすく、相手のデッキと場のカードを見て判断したい。
特に考えるべきなのは、相手のデッキがアクション数豊富なのか足りていないのか。
アクション数が不足する場とデッキなら、詐欺師に変えてしまうのも良い。
逆の立場ならアクション購入を控えて…とここまでいくと、戦略の範疇になってしまうかもしれない。
4コストに当たっても状況次第。良い選択肢があれば嬉しい。


では、どんな時に詐欺師を買うか。

まず、廃棄カードが充実している場合は詐欺師はあまり向かない。
例えば、交易場があれば、銅貨だろうと呪いだろうと交易に出される(=廃棄される)のでアタック効果があまりない。

また、魔女、海の妖婆、大使などの呪い押し付けカードが場にある場合も活きてこない。
呪いを押し付ける用途だと詐欺師が相対的に弱くなるし、
そもそも詐欺師が呪いにヒットしたら相手の手助けになる。詐欺師の意味はもちろん他にもあるが、アクションを消費してまで…と考えると価値がだいぶ落ちるのは避けられない。
この2つが、最も大切な、見ておくべきポイントである。


さらに言えば

アクション数を増やすカードに乏しく、ほかにもっと使いたいアクションカードがあるなら
詐欺師の購入は見送った方がいいかもしれない。

ほかの複数のプレイヤーが先行して詐欺師を買った場合も、急いで買う必要は全くない
(お互いが攻撃しあうため、1枚の価値が相対的に下がるから)。
むしろ、ほかの有力カードを買った方が良いパフォーマンスを得られる可能性が高くなる。

この2つに当てはまる例として、+アクションカードがないときの仮面舞踏会などがある。
呪いや不要カードを廃棄できる上、適正枚数なら2ドロー>2コイン(詐欺師の)になるだろう。


細かい点についても言えば、3〜4コスト帯に癖の強い王国カードがあれば評価を上げられる。

また、アクション消費の+2コインという特性から序盤で買っていきたいカードだが、
アクション数が無理なく増やせる編成であれば導入しやすい。

3点や2点消しで逆転の手になることもあるが、積極的に狙うものではないと思われる(未検証)。

終盤ではデッキの回転も遅い上に属州の減りを早めてしまうリスクもあるので、
それほど優先順位の高いアクションカードではなくなるだろう。


要点をまとめると、良い対策カードがなければ序盤で買っていきたいカード。
アンチカードがある、アクション増加カードがない上にほかにアクション消費の魅力的なカードがある、複数プレイヤーが買っている、等の状況では銀貨の方が良い。
終盤でも逆転の要素はあるが、それは詐欺師が強いというより運が強いという意味合いが強い。